このページでは、主に『ペリーヌ物語』と『小公女セーラ』を、比較・考察しています。
お話の進行上、欠かすことのできないナレーション。その違いを比べてみます・・・
優れた旅のナビゲーター <ペリーヌ物語 ナレーション実例> ●ペリーヌ物語第18話 作中ナレーション● とうとうペリーヌ達は、馬車を売ってしまいました。そしてパリカールも、やがては手放すことになるでしょう。でも、お母さんが元気になれば・・・ペリーヌは今、ただそれだけを、心から祈っているのでした。
パリで母マリさんが重篤となり、家財道具一切を売却する事態にまで追い詰められつつある場面です。彼女たちの生活の場でもあった馬車を売却したことで、旅を続けることはほぼ不可能となり、そのあとに来る母の死も薄々予感させるシーンですが、状況説明に徹した文言で、あっさりと事実を述べるにとどめています。視聴者の不安を煽るような印象はありません。 |
感情移入し過ぎると・・・ <小公女セーラ ナレーション実例> ●小公女セーラ第11話 次回予告ナレーション● お父様の死によって全てを失った私は、階段を上り、やがて一つのドアの前で立ち止まります・・・
これは、セーラさんがメイドへと転落する場面の予告編ですが、おそらくは意図的に、敢えて簡潔な表現がとられ、しかも全てを語り尽くさず余韻を持たせることで、視聴者に、この先彼女を待ち受ける苦しみの大きさを予感させます。 |
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