マロクールでの小屋暮らし。長いお話の中でも、最もペリーヌさんらしさがあふれる場面です。明日の幸せのため、自給自足でまかなう生活。前向きに生きようとする気持ちと、旅で得た知識が、最大限に発揮されます。太陽が降り注ぐ夏の盛りの昼下がり・・・木々も色づく秋の夕暮れ・・・この小屋で過ごしたのは、8月の終わりから10月半ばまで、わずか2ヶ月足らずでしたが、その時間がもたらしてくれたものは、かげがえのない美しい思い出でした。
いつでも明るく元気なペリーヌさんですが、お母さんへの断ち難い想いや長旅の疲れは、小さな体に重くのしかかっていたはずです。旅の終着点に至ってなお、頑迷な祖父との新たな闘いに臨まなくてはならない現実。そんな彼女にとって、この小さな小さな狩猟小屋と周りの豊かな自然は、単なる生活拠点ではなく、心身を癒してくれる大切な場所でもあったのです。
長く旅の空にあったペリーヌさんが、やっと知った『おうち』での毎日。残念ながら、そこにお父さん・お母さんの姿はありません。ですが、豊かな自然に抱かれて、彼女は更に魅力的な少女になってゆきました。
やがて、事態の推移に伴い、小屋との別れの時が訪れますが、そこにはもう、今までの無邪気な幼さだけを残した彼女はいませんでした。小屋をあとにするペリーヌさんの向かう先は、祖父の心と明日の幸せです・・・
季節は移ろい、周りの景色も秋色に染まりました。小屋との別れの時がやってきたのです。
「さようなら。お世話になりました」万感の思いとともに、旅立つのは今・・・
では、そんな小屋での暮らしぶりを、少しだけ見てみましょう。
早朝
一日の始まり
早い夏の夜明け。朝靄に煙る中、新たな一日が始まります。
自分のことは自分でやる生活・・・
いつも笑顔で・・・
出勤
さあ、お仕事です
今日もいいお天気。
自作のスペイン靴の履き心地も良好です。では、行ってきます!
炊事
生活の基本
食はすべての基本。野生の食材を活かして、食卓を豊かにしましょう。
手製料理の数々・・・お料理人としてもやっていけそうですね。
加熱調理に釣り。出来ることは、なんでもします。
待つことも大事です・・・
そして早朝の釣果!!
お洗濯
あとはお日様がやってくれます
十分にすすぎ洗いしましょう。
夏の終わりも近づいています・・・
休憩など
一息入れましょう・・・
大きな木が、枝を広げて守ってくれます。自分だけのサンクチュアリ。
くつろぎのひととき。もちろん、バロン君も一緒です。
ロザリーさん達を招待してのパーティー。このあと、ファブリ技師も・・・?
針仕事
修繕は当たり前です
衣服のほつれを繕います。
靴が破れたら、自作に挑戦です。
お洒落
さりげない装いが素敵です
いつでも、身だしなみはしっかりと。おしゃれにも、ひと工夫です。
どんな物でも、工夫次第で役立ちます。
一輪の髪飾り。そのさりげなさが、ペリーヌさんの魅力を一層引き立てます。
黄昏
物思うとき・・・
沈む夕日に願いを・・・思うは明日の幸せです。負けないで、ペリーヌさん!
就寝
明日への活力
眠れない夜もあります。すべての思いを胸にしまっておくのは辛いもの・・・
うなされて目覚める夜明け前。彼女の苦しみを知る者もなく、ひとりぽっちの小屋・・・
今日も元気に過ごせました。では、またあした・・・
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