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既述の通り、ペリーヌ物語はストーリー展開が巧みで、二次創作の余地はあまりないようです。それでもあえて、創作ストーリーをもとめるならば・・・

ペリーヌ物語 創作ストーリーアウトライン


最終話 『パリの夏空』
<あらすじ>

果てしなき旅路
ボスニアからの長い旅の果てに、ようやくパリまでたどり着いたペリーヌ親子。目指すマロクールはあと僅かでしたが、お母さんは病床にあり、旅費も底をついてしまいました。間もなく、馬車もパリカールも手放すことになるでしょう。そうなればもう、旅を続けることはできません。それでもペリーヌさんは、ただ願っているのでした。お母さんさえ元気になれば、と。

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母マリ・スティーブンソンさん

旅の終わり in Paris
その頃、祖父ビルフラン氏は、ペリーヌさんのお父さんでもある一人息子、エドモン氏の行方を探していました。長年、インドで結婚した息子に対するわだかまりを捨てきれなかったビルフラン氏でしたが、時の流れが彼の凍てついた心を溶かしていたのです。懸命な調査の末、息子は既に亡く、妻子は未だ旅の途上にあることが判明します。そして8月のある日、シモン荘の前に、立派な馬車が止まったのです・・・

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ロバのパリカールとの心のつながり

<ナレーション>
●遂にその時は来たのです。ペリーヌは、迎えに来たおじいさんの胸の中で泣きました。暖かい幸せの涙を流す2人を、パリの夏空が優しく見守っているのでした。

<総評>
●アニメオリジナルストーリーである、前半の長旅編のみで構成した内容です。これだけでも、「欧州版 母を訪ねて三千里」のようなロードムービーが十分成り立ちます。母マリさんも助かりますし、パリカールや馬車共々、マロクール入りできるでしょう。正統な後継者の凱旋ということで、テオドールさんらパンダボアヌ家の親族たちも、異議の唱えようがない状況です。お母さん思いの優しいペリーヌさんは、きっと気配りのできる、素敵な人物になることでしょう。

<問題点>
●ビルフラン氏の改心という一点に、ストーリー展開の全てがかかっているのは無理があります。また、パリまでの道程で既にペリーヌさんは、十分すぎるほど大人になってはいましたが、更に深みのある少女になるには、マロクール編での試練も必要かもしれません。小屋での生活や、ロザリーさんなど街の人々との交流も、欠かせないところでしょう。彼女の苦労を思えば、簡単にいえることではありませんが・・・



最終話 『マロクールの春』
<あらすじ>

旅の始まり
今から100年ほど前の8月の末のある日、祖父の元を訪ねる旅の途中で母を亡くしたペリーヌさんが、フランスのパリから、まだ見ぬ目的地マロクール目指して旅立ったところから、この長い物語は始まります。人々の善意と悪意が交錯する旅路を、ひとり行くペリーヌさん。やがて力尽き、倒れてしまった彼女の目に、思いもかけない懐かしい顔が映るのでした・・・

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再び、パリカールと・・・

オーレリィとして
そしてついに、マロクールまでやって来たペリーヌさんでしたが、待っていたのは辛い現実でした。母の教えを守り、祖父の愛情を得るため、オーレリィと名乗ったペリーヌさんの、新たな日々が始まります。豊かな自然に囲まれた小屋での一人暮らしと、優しい街の人々との心のふれあい・・・一歩づつ、前へと進む彼女に、過酷な運命は微笑んでくれるのでしょうか・・・

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美しき、マロクールの日々・・・

<総評>
●原作に沿った、後半のマロクール編だけで構成した内容です。「少女版 ロビンソンクルーソー」のような、愛らしいサバイバルストーリーと、正統派のサクセスストーリーとをミックスした物語と言えるでしょう。

<問題点>
●パリからお話が始まると、どうしても、辛く悲しい旅路の果て、という説得力に欠けます。これでは、ロバのパリカールの活躍も唐突に感じられますし、長旅についても、オーレリィが回想シーンで語る程度の扱いになってしまうでしょう。また、一人旅の様子や小屋での暮らしぶりも、初めから驚くべき強さを兼ね備えていた少女、ということになってしまい、違和感があります。結局のところ、前半の長旅編は、ペリーヌ物語に必要不可欠である、という事が言えます。

特別編 マロクールの嵐

<あらすじ>

前編:砂漠の写真師 The Desert Photographer

インドからフランスを目指すペリーヌ一家。エジプトのスエズで資金難に陥り、高価な船旅を諦めなくてはなりませんでした。やっとの思いで買い揃えた、小型馬車とロバのパリカールを使い、北アフリカの砂漠地帯で旅の写真屋を続けます。ペリーヌさんの綺麗な声での呼び込みと、母マリさんのインド服姿、そして父エドモン氏の写真技術とが相まって、商売は軌道に乗りました。その評判は、やがてはイギリスのスエズ総督にまで及び、一家は資金援助を受けて一気に海路フランスへと渡ることができたのでした。

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迂回・突破・奇襲・殲滅・・・神出鬼没の写真師・・・

後編:マロクールの嵐 The Storm in Maraucourt

一家三人で、無事にマロクールの地を踏んだペリーヌさんたち。しかし喜びもつかの間。妻子の存在を認めようとしない祖父ビルフラン氏は、遂に息子であるエドモン氏に宣戦を布告。更には、製糸工場の経営権奪取を狙うテオドール一派が絡み、平和なマロクール村を舞台に、戦いの火蓋が切って落とされたのです。豊富な資金力を背景に大軍で押し寄せるビルフラン氏。ペリーヌ一家は街の人々の助けも借りて、郊外の狩猟小屋に拠点を築き、北アフリカの地で鍛えた機動戦で対抗します。

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砂漠仕込みの電撃戦。天才野戦指揮官マリ・スティーブンソン。

”砂漠の狐”を称するその戦いぶりは、長年ビルフラン体制のもとで苦しんできた人々に、大きな希望を与えました。が、圧倒的な戦力差は埋めがたく、たちまち窮地に陥るペリーヌ陣営。残る手段は、盟友イギリス軍への救援要請のみです。そして、英語の話せるペリーヌさんが一人、危険な敵中突破を図る旅へと出発するのでした。マロクール村と家族の未来をかけて・・・

劇場版:マロクールは永遠に Forever Maraucourt

戦いに勝利し、マロクールに平和を取り戻したペリーヌさんたち。しかしその穏やかな日々は、突然の砲声に破られます。同盟軍であるはずのイギリス軍が、ドイツ帝国と連携して奇襲攻撃を仕掛けてきたのです。その狙いは、最新設備を誇るパンダボアヌ工場の軍事占領でした。愛する故郷のため、再びペリーヌさんの戦いが始まります。

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