この作品の主人公は、言うまでもなくロッテとルイーゼのふたりです。初期設定の時点で、すでにこの魅力的なメインキャラが二本立てとなっていて、二つの視点からお話を楽しめます。
加えて、ふたりが入れ替わってからはウィーンロッテ(外見はルイーゼ)とミュンヘンルイーゼ(外見はロッテ)という新たなヒロインが誕生し、このアニメをより奥深く味わいのあるものにしています。つまり、全部で4人のヒロインが登場するのです。
私は元々ロッテ派でしたが、物語が進むにつれ、ミュンヘンルイーゼのアンバランスな魅力も、捨て難く感じるようになってしまいました。要するに、ふたりとも大好き、という結論になりそうです。
このページでは、そんなふたりの様々な表情を、ストーリー展開に合わせて集めてみました。あなたの萌えはどこから?わたしはロッテから・・・
ルイーゼ・パルフィーの憂鬱
負けず嫌いでリーダーシップもあるけれど、実はちょっと寂しがり屋さん。
当初のルイーゼ・パルフィーさんは、おちゃめで活動的、天真爛漫で少しわがままなお転婆さんでした。
それがロッテさんと入れ替わることで、次第に落ち着きが増し、憂いの表情も見せるようになります。
時折のぞく、本来の明るい面とのギャップが、彼女の魅力を一層引き立てています。
ルイーゼさんは、日常生活からして、これまでとは180度違う環境に飛び込むこととなりました。家事能力ゼロからの出発でしたが、努力を重ねて短期間で素晴らしい成長を見せます。全てはお母さんのため、そしてロッテさんとの誓いを守るため、でしたが、もしこの様子をお父さんが見ていたら、やはりこう叫んだことでしょう。『子供は天才だ!いや、子供こそが、というべきか!』
学校生活も波乱の連続!算数で躓き、ピアノからは逃げ回り、いじめっ子とは全面対決・・・ロッテになりきれているのか、いないのか・・・色々と心身への負担が多い毎日ですが、却って持ち前の明るさが光ります。
一方で、遠く離れたロッテさんを気遣い、名乗れないまま一緒に暮らすお母さんを支える毎日は、否応なくルイーゼさんに心の成長を促します。
お母さんとは波長も合って、楽しい時間を過ごせましたが、ベルナウ編集長さんの存在は、ルイーゼさんの心に微妙な影を落としたのでした。
自分の願いをかなえるには、お母さんと編集長さんが親しくなっちゃだめ・・・彼がとてもいい人だけに、そう思うことが余計に辛いのです。
いつまでも、夢見る少女じゃいられない・・・
お父さんとお母さんの気持ちは、もう元には戻らないの・・・?悲しい現実を前にしたルイーゼさんは、とうとう入れ替わり作戦を見破られてしまいました。
消したはずの唯一の証拠、ゼービュール村で撮ったふたりのツーショット写真が、運命のいたずらで白日のもとに晒されてしまったのです・・・
もちろん、真実を知ったお母さんが怒るはずがありません。ずっと忘れることはなかった、もうひとりの我が子に会えたのですから。
そしてついに、本当の自分としてお母さんの胸に抱かれたルイーゼさん。これまで懸命に堪えてきた想いが、嬉し涙となって少女の頬を伝います。
お母さん、お母さん・・・!!
がしかし、喜びもつかの間、ふたごだけの持つシンパシーが、ロッテさんの苦しみを敏感に感じ取りました。ロッテがあぶない!?
そして、家族4人が再会する日がやってくるのです・・・
ロッテ・ケルナーの決断
おとなしいけれど、芯の強い生真面目さん。
ロッテ・ケルナーさんは、もとから大人びていて、やや気弱なところもある、優しい少女でした。
ルイーゼさんとの入れ替わりで、行動的な性格も見せ始めたロッテさんでしたが、お父さんとの微妙な意識のすれ違いに、かすかな不安も感じます。
やがて、その不安は再婚話と言う最悪の形となって現実の物となりました。慣れない街で、小さな胸をひとり痛めるロッテさんもまた、大人の階段を上ってゆきます。
学業が得意なロッテさんは、学校の授業に関してはルイーゼさんほどの負担は感じていなかったようです。
ミュンヘンとウィーンの、授業進度の違いなどを冷静に見極めているところなどからも、精神的余裕が伺えます。
また、典型的な優等生さんですが、周囲への気遣いなどが自然とできるところは、彼女の人柄の良さでしょう。
家事全般は今までどおりの感覚でクリアできましたし、予想外の形で、大好きなピアノのレッスンも思う存分出来るようになりました。
日常生活、という点では、ルイーゼさんよりも恵まれていた、と言えるでしょう。それはそのまま、両親の経済力の格差、という現実も示しています・・・
ルイーゼとして暮らすロッテさんの心痛の種は、お父さんの恋愛事情という一点に集約されます。入れ替わり作戦の結果、初めて裕福な生活環境で生きることになった彼女ですが、同時に知ったお父さんとゲルラハ嬢の親密な関係は、幸せな気持ちをすべて吹き飛ばしてしまうほどの衝撃でした。辛い胸の内を語れる相手は、飼い犬のペペールだけです・・・
連絡もままならないルイーゼさんを想い、儚く消えそうな願いを必死につなぎとめようとするロッテさんでしたが・・・
鳴らない電話を見つめる日々。声を聞きたいのに、ウィーンとミュンヘンの距離が邪魔をします。もし電話をかけてしまえば、ふたりの誓いが破れてしまうかもしれないのです。
そしてロッテさんは、心労のあまり体調を崩してしまいますが、その危機を直感したルイーゼさんとお母さんがウィーンに駆け付け、家族4人がついに対面することになりました・・・
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