世界名作劇場.net 小公女セーラ研究サイト:色彩に見る小公女の世界

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小公女の物語を、セーラさんの衣装の色使いの面から見てみました。当然のごとく、令嬢時には多彩、メイド時には単色と、境遇に伴ってはっきり分かれています。皆さんの一番好きな色使いはどのようなものでしょうか。ページ巻末には、わたくし管理人にとってのベストコーディネートを掲載しました。なお、主な色をカラーチャート風に纏めましたが、モニターの色補正等までは考慮致しておりません。

特別寄宿生(第1話~11話)

裕福な家庭の令嬢として、恵まれた生活を享受するセーラさんのファッションには、さまざまな色彩が見られます。シーンごとに異なる衣服を着用し、それらをすべてさりげなく着こなしているのは、流石です。やはり暖色系の物が多いようです。中でも、独特の色合いを持つ普段着のワンピース型ドレスの色は、セーラブルーとでも呼びたいほど、セーラさんにマッチしています。

こうした華やかさは、やがて訪れる苦難との落差を否応なしに感じさせ、物語をより味わい深いものにしていると言えるでしょう。
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学院メイド(第12話~42話)

物語の中心を占める学院メイドの時期は、色彩の変化に乏しい毎日です。着古しのメイド服一枚で過ごす、つらく悲しい時間。小公女のイメージとして定着してしまったとも言える、暗く沈んだ灰色。サッドネスグレイとしか言いようのないその色は、セーラさんの心の内をも表わしているようで、ストーリーの展開とともに、見る者にさらなる悲しみを感じさせます。

背景画などの作りこみも素晴らしい世界名作劇場シリーズですが、メイド期のセーラさん個人に限ってみれば、濃紺の髪の毛・生成り色がかったエプロンとあわせ、モノクロに近い表現がなされ、悲壮感を強めているかのようです

しかしその灰色の空の下では、胸の小さな花が健気に咲き続けていた事も、私たちは知っています。
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ダイヤモンドプリンセス(第43話~46話)

お話の終盤では、ダイヤモンドプリンセスとして、魅力的な色彩が見受けられます。衣服も格段に上等な物になりました。特に最終話のコートの色は、新たな明るい旅立ちを思わせ、とても印象深く感じられます。

苦難の時を経て、本来あるべき気品満ちあふれるセーラさんの姿に戻った、ともいえますが、物語初期の頃とは雰囲気が違って見えるあたりは、彼女の人間的な成長の証しと言えるでしょうか。

学院での厳しい現実は、確かにセーラさんに変化を強いましたが、その高貴な本質までをも失わせることはできなかったのでしょう。
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