いじめ。これを語らずして『小公女セーラ』を見るべからず?です。この作品のポジティブ面が友情や赦し、努力、思いやり、優しさなどだとすれば、ネガティブ面は間違いなくいじめでしょう。
セーラさんは物語の大半でいじめに遭います。代表生徒として、学内で発言力もあった時期からそれは始まり、メイドになってその立場が弱くなると、さらにいじめは激しくなってゆきます。閉鎖的空間・特定の人間関係・固定化されたメンバー・圧倒的な立場の差・・・いじめる側からすれば、まるで天国のようなお膳立てがされた環境。いじめられる側にとってはまさしく無間地獄の一本道。
長く曲がりくねった道。どこへ続く道なのか、誰も知らないとは言うけれど…
いじめを受けるということの本当の意味は、味わった者にしか分かり得ません。
この作品で、攻撃側に立つのはラビニアさんです。そしてこのお話は、セーラさんとラビニアさん、どちらの視点から見るかによって、広がる世界観が全く変わってきます。責められるべきは誰なのでしょう。ラビニアさん?それとも・・・
ひとつだけはっきりしているのは いじめはいかん! ということです。
それではこのページでは、二人の関係といじめの実態を、事実関係に基づいて見てゆきましょう。どちらに感情移入するかは、見る人それぞれですが・・・なお、場合によっては悲しい気持ちになってしまう可能性も十分ありますが、その際はどうか、 明日はきっと今日よりはいい日 と思って乗り越えてくださるよう、お願い致します。
※記述は極力、中立性を保つように配慮しましたが、便宜上、作戦の主導権を握っていたラビニアさんを主語にしています。
すべての始まり。代表生徒交代劇。悪いのはセーラさんの態度/ラビニアさんの受け取り方/学院長の判断、いずれでしょうか…?? 攻撃力● |
歩き方の作法の授業中に、教師の隙を見て足を引っ掛けます。不意を突かれれば負傷の恐れがあります。 攻撃力●● |
清掃後の机にチョークの粉をぶちまけて、再度掃除させます。徒労感・疲労を増大させる効果があります。 攻撃力●●● |
食事の配膳時、わざと床に落としたパンを拾わせて、交換を要求します。精神的屈辱を与える作戦です。 攻撃力●●●●● |
掃除中のところに背後から足をかけて倒します。状況によっては重大なケガにつながる危険性があります。 攻撃力●● |
靴のはきかえを手伝わせます。足元に跪かせることで相手のプライドを傷つけ、極めて大きな精神的ダメージを与えます。 攻撃力●●●●●● |
重量物を複数運ばせます。非力な相手に文字通り、身体的な負担を強います。また、パーティーの際には付添いを強要します。 攻撃力●●●● |
授業用石板を使って、白兵戦を仕掛けます。最も直接的な攻撃法といえますが、危険度も桁違いです。 攻撃力●●●●●● |
セーラさんの大切なエミリー人形を奪います。誕生プレゼントとして要求することで逃げ道を塞ぎ、心の拠を容赦なく壊します。 攻撃力∞ |
深夜に宿題の代行作業を命じます。もちろん秘密裏の命令です。数の論理で攻めて、相手の抵抗を封じる巧妙な戦法です。 攻撃力●●● |
体調不良でうたた寝しているところを奇襲します。不意打ちで、心身ともに打撃を増幅させます。 攻撃力●●●●● |
状況に追随してくる者は必ずいます。側面攻撃としては有効な手段です。外堀を埋められてしまえば、もはや、なすすべはありません。 攻撃力●●●●●●●● |
専属メイドにして、完璧な支配下に置こうと企みます。相手に大きな衝撃を与え、めまいを起こさせる程の絶大な効果があります。 攻撃力●●●●●●●● |
ラストは一応ハッピーエンドです…以下、コメント自由欄 @ 攻撃力◎◎◎ |
このサイトは、以下のブラウザでの正常表示を一応確認しています。